ホラー「トリニティ~災厄編~」~パンデミックの裏に潜む魔女伝説~

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□レビュー:

 流行病等の災厄を振りまく魔女との戦いの物語。

 19世紀終わりのアメリカ、東海岸に面した都市ニュージョージを舞台に物語は展開される。とある日、その町の川に大量の魚が死んでいるという異様な光景があり、その後、貧民街で原因不明の熱が流行する。人が病によって死んでいくことで、都市は恐慌状態に陥ることとなる。連邦保安官であるルスカー・ワイルドは、補佐官、大学教授、医者、ネイティブアメリカン達と共に病の原因を調査していくこととなるのだが、そこには魔女の影が見え隠れしていた。

 病気の原因を調査していくためミステリー要素もあり、またその過程でしっかりとホラー要素もあります。海外ミステリーやバイオハザード等が好きな人にはお勧めです。

☆作品情報

□作品名:トリニティ~災厄編~

□作者:檻墓戊辰 さん

□掲載場所:カクヨム

□文字数:約16万字(2021年5月28日時点)

□連載状況:連載中

□タグ:

アクション 天使 悪魔・魔女 伝染病 カクヨムオンリー

□あらすじ(原作より引用)

 十九世紀も終わりが見え、南北の対立も終わって巨大な国家となったアメリカ。東海岸のその都市はいままさに発展に向け、多くの人々が入り乱れ、活気に満ち、夢に浮かされていた。そんな街で、連邦保安官(マーシャル)のルスカー・ワイルドは、川に浮かんだ大量の魚の死骸を発見する。友人を訪ねにきたクラーク教授は空を埋め尽くすほどの鳥たちが逃げるように飛び去る光景を。ネイティブアメリカンのマトは都市に忍び寄る暗い影を目撃した。

 さまざまな不吉な予兆が街のあちこちで起きていた。そしてついて訪れる死の連鎖。人々は次々と倒れた。医者は言った「流行病だ」と。感染は瞬く間に広がり、無造作に、そして例外なく命を奪っていった。

 偏見や差別が蔓延し、都市内に混乱と狂気が渦巻く中、ワイルドはこの現象の裏に悪魔と契約をした「魔女」の存在に気付く。

 それは古くからこの大陸に災いをもたらし続ける宿敵。災厄が起こる時、必ず現れるという魔女だった。ワイルド達は封鎖された都市のなか、魔女討伐に乗り出した。

(時系列では、『地獄編』の10年ほど前の物語……)

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