異世界ファンタジー「『E-de-n』 ~葬送の少女天使は《あい》を謳う~」~世界に取り残された少女は何を想う~

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□レビュー:

 終末世界に取り残された少女と死にたがりの少年の出会いと別れの物語。

 世界大戦から数十年後、ただ一人取り残された少女は絶望していた。誰も帰らず死に絶えた世界、希望もなく空を見上げていた少女の目に空から落ちてくる「人」が映った。彼との出会いで取り残された少女の日常は変わっていく。

 暗い世界観ですが、第1部から少女の回想話になり明るめの話が続きます。なぜ少女がただ一人取り残されたのか、そして少年は何者なのかあなた自身の目でお確かめください。

☆作品情報

□作品名:『E-de-n』 ~葬送の少女天使は《あい》を謳う~

□作者:雨色銀水 さん

□掲載場所:カクヨム

□文字数:約4万字(2021年7月8日時点)

□連載状況:連載中

□タグ:

カクヨムオンリー ボーイミーツガール 天使 少女 シリアス 女主人公

□あらすじ(原作より引用)

世界大戦によって多くの人々が死に絶え、『わたし』はただ独り都市に取り残された。

『エデン』。楽園の名を持つ天使は、永い間ずっと、ただ一人の帰りを待っている。つらくも孤独な毎日――そんなある日、空から一人の少年が降ってくる。

背中の翼を広げ、空へと飛び立ったエデンにかけられた言葉は――

「やあ天使――僕を迎えに来てくれたのかい?」

不遜に笑う少年――『イオン』の肌はひどくただれ、体の多くを包帯で覆っていた。そんな痛々しい姿でエデンに笑いかけると、彼は一つの提案を押し付けてくる。

「僕が死ぬのを見届けてくれ。それまでは君と一緒にいることにするから」

あまりに言い草にエデンは言葉を失うが、すべての歯車はここより回り出す。

促されるままにエデンは都市の過去を語り始める。かつて天使でなかったエデンが体験した出会いと別れは、いつしか現在の二人へと繋がっていく。

これは、喪失の先に残された――最後の希望の物語。

――――

 誰も気づかれずに終わってしまった物語の、最後の一ページを君に捧ぐ。

 もし興味があれば、この物語を辿ってほしい。

 結末はまだ、記されてはいないけれど――君の好きなハッピーエンドだといいね。

               レオン・カノープス

2021年6月27日START→

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